ペットと暮らすとさまざまな幸せに触れることができます。特にネコは家で飼育するので散歩がいらず、お互いが自由気ままに過ごせます。
近年、保護猫を迎えるという選択肢が注目されており、ネコを飼うなら保護猫もいいかも?と思う方もいるでしょう。
ですが、保護猫を飼いたいけど、どうすればいいのかわからないという声をよく耳にします。わが家の愛猫、おこげさんも保護猫です。実際に迎え入れて感じたメリット・デメリットを紹介します。
これから保護猫を迎えるための参考としてみてください。
- メリットはネコを救える、子猫から成猫まで選べる、初期費用が抑えられる
- デメリットは譲渡までに時間がかかる、病気を持っていたりすぐ慣れない
- 保護猫はカワイイ
保護猫とは?
そもそも保護猫とは、劣悪な環境にいた猫がレスキューされ自治体や民間の保護団体・個人宅などで一時的に保護されている猫のことです。
劣悪な環境とは、屋外での生活(野良猫)・悪徳ブリーダーによる不潔な飼育環境・多頭飼育崩壊などさまざま。また、もともとは人と暮らしていたのに捨てられてしまったネコも一定数存在します。
つまり、保護猫とはつらい経験をしたネコ達で、最期までお世話をしてくれる飼い主さんを待っている状態です。
保護が必要なネコは次から次へとやってきます。残念ながら保護施設には数に限りがあるため保護できず、亡くなったり殺処分されてしまうネコも存在します。
もし、あなたが保護猫を迎えると保護施設に空きができるので、次の保護猫を受け入れることができます。
保護猫のメリット
保護猫を迎えるメリットにはいくつかあります。私の経験も含めて紹介します。
ネコを救うことができる
保護猫を迎える一番のメリットは先ほど紹介した通り、ネコを救うことができます。
環境省の2022年4月1日〜2023年3月31日の犬猫の引き取り・及び処分の状況を紹介します。
1989年(平成元年)のネコの引き取り数は約341,000匹・譲渡数約1,100匹・殺処分率96.3%、202年(令和4年)では引き取り数約30,000匹・譲渡数約20,500匹・殺処分率22.6%と年々減少傾向です。しかし、まだ年間約30,000匹のネコが殺処分されています。
子猫から成猫まで選択肢が多い
ペットショップやブリーダーから迎え入れる場合は、子猫しか選べません。しかし、保護猫は子猫から成猫までさまざま。なので、飼い主さんの性格・生活スタイルに合うネコを選ぶことができます。
子猫の魅力は無邪気な可愛らしさです。子猫の年齢にもよりますが、やんちゃなネコや甘えん坊・慎重など子猫は個性がはっきりしています。その分、身の回りの危険に注意しなければなりません。1歳前後のネコに多い、誤飲・誤食やケガなどすぐ対応しないと命の危険につながることも。
一方、成猫はある程度性格が落ち着いているので、危険が少なくお留守番も安心できます。
わが家の愛猫おこげさんも5歳で迎えました。子猫のように元気がいっぱいではありませんが、遊ぶことも人も好きなのでスキンシップもたくさんしてくれます。もちろん、成猫でも誤飲・誤食のリスクなど危険はあるため注意は必要です。
初期費用が抑えられる
保護団体から迎える場合、譲渡費用が存在します。保護してから譲渡までにかかった費用全部を請求される場合と、譲渡費用を一律にしている場合と保護先によって異なるので事前に確認しましょう。
ペットショップの生体価格は約40〜50万円かかりますが、保護猫は約10万円以下が多いです。保護先によって費用が異なりますが、我が家の場合は6.5万円程度でした。
ネコと暮らすには出費が伴います。お迎えにかかる費用を抑えることで、他の費用にあてることができるのは大きいメリットでしょう。
保護猫のデメリット
保護猫を迎えたあとに後悔しないように、参考にしてください。
譲渡までに時間がかかる・譲渡を断られる可能性
ペットショップは大型ショッピングモールなどの中にお店を構えているので、買い物のついでに見に行くなど気軽に出会うことができます。
しかし、保護猫では保護先を調べる、会いに行く、連絡を取り合うなどさまざまなアクションを自ら起こさなければなりません。また、出会うだけでなく迎え入れるには申し込み→面談→自宅訪問→トライアルを経て、正式譲渡になります。もちろん、譲渡までの過程は保護先によって異なりますが、ペットショップと比較すると時間がかかります。
また、保護猫を希望している全員が譲渡してもらえる訳ではありません。保護先によっては譲渡条件が厳しく設定されている場合があります。
我が家は一人暮らしで、職場まで通勤しているのでお留守番が必要ですが、譲渡してもらえました。わが家の場合の譲渡条件でしたが、保護猫譲渡の参考にしてみてください。
病気を持っている可能性・すぐ懐かない
ペットショップのネコ全てが健康な状態とは限りません。ですが、保護猫は劣悪な環境にいた影響で病気にかかっていたり、先天性の病気が原因で捨てられてしまったなどの理由があります。
譲渡の段階で治療されていたり、先天的な病気があってもお世話の方法や、日常生活に支障のない程度だったりするので、保護団体の方と相談してみましょう。
また、ネコは警戒心が強い生き物なので、恐怖心から攻撃するネコや人に慣れないネコが存在します。譲渡の段階である程度、人慣れされていますが迎え入れた段階ですぐに触れ合えるネコは少ないでしょう。
保護猫にも個体差があり、わが家の愛猫おこげさんは譲渡の段階で右耳が縮んでいましたが、日常生活では問題がありません。また、人が大好きなので懐くまでに時間がかかりませんでしたが、レアケースです。
保護猫と出会うために
保護猫のメリット・デメリットを紹介しました。ここまで読んでみて、保護猫を迎え入れたいと感じたらまずは会いにいってみましょう。
- ボランティア・動物愛護団体
- 保護猫カフェ
- 保健所・動物愛護センター
- 里親探しサイト
など保護猫に出会える場所はさまざま。SNS活動に力を入れている保護団体もあり、気軽に保護猫の情報を手に入れられます。わが家の愛猫おこげさんを保護してくれた団体もInstagramにネコの状況をストーリーで投稿・ハイライトにまとめていたので、ある程度の性格を知ることができました。
保護猫との出会い方について以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
まとめ
保護猫と暮らすメリット・デメリットを紹介しましたが、参考になれば嬉しいです。保護猫を迎え入れるにはさまざまな覚悟が必要ですが、一緒に暮らすとたくさんの幸せをもたらしてくれます。
ネコに限らず、ペットと暮らすことは簡単ではありません。特にネコは人の生活に合わせられないので、ネコの特徴・性格に人が合わせる必要があります。
あくまでも、保護猫が幸せに暮らすために譲渡という方法があるので、これを読んだあなたも保護猫を幸せにしたいと感じたらぜひ、会いにいってあげてください。