野良猫を保護するには?保護したらどうする?何から始める?

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子猫だけで親猫が見当たらない、怪我をした猫がいるなど猫を保護したいけど何をするべきかわからない。

そんな方向けに野良猫を保護した時にするべきことや注意点をご紹介します。

目次

野良猫を保護するにはどうすればいい?

保護したい猫を見つけた時にまず何から始めるべきでしょうか。

具体的な方法をお伝えします。

①準備

大怪我をしていて今すぐ保護しないといけないなどの場合を除いて、すぐ捕獲する必要がない時は事前準備をしておくと、その後がスムーズになります。

捕獲したい猫の行動範囲をある程度知っておくと良いでしょう。

警戒心の強い野良猫をすぐ捕まえることは難しいです。捕獲器をオススメします。捕獲器を設置するときに適当に置いても意味がありません。

捕獲に必要な物品は以下に紹介します。

捕獲器

捕獲器は購入すると5,000円〜15,000円と負担が大きいですが、レンタル業者から安く借りることができます

今後、何度も野良猫を捕獲することがなければレンタルがオススメです。

誘導するためのご飯

捕獲器に誘導するためのご飯は必須です。

保護したい猫の好みが分かれば一番良いです。わからなければ匂いの強いものがオススメです。

猫にとっての匂いの強いものなので、ウエットフード・おやつ(チュール、ささみ、焼きかつお)など市販の猫用で十分です。

生肉や牛乳などの乳製品・ドッグフードなどは猫にとっては危険な食べ物です

キャリーケース、タオル

動物病院へ行くには捕獲器からキャリーケースへ移す必要があります。

キャリーケースはハードタイプのクレートがオススメです。頑丈なので猫も人も怪我をしにくく、車で移動する際にはシートベルトで固定ができます。

また、クレートの前扉だけでなく、天井にも扉がついているタイプがオススメです。診察の時に、抵抗する猫を出し入れするときに便利です。

ある程度の狭さと暗さがあると猫は落ち着くので、タオルなどで覆い被せるといいでしょう。

捕獲する人のための安全な格好

野良猫はノミやダニなどの寄生虫や感染症をもっている可能性が高いです。

また、警戒心の強い野良猫を保護する時には引っ掻かれたり、噛まれたりします。

自分自身の安全のために手袋など怪我をしない格好や動きやすさを重視しましょう。

②捕獲

ご飯のある場所を知ってもらう

警戒心の強い野良猫に対して、いきなり捕獲器を設置して捕獲できる可能性は低いです。

保護したい猫の行動範囲にご飯だけを置いて、まずは数日間かけてご飯があることを知ってもらいましょう。

捕獲器を設置する場所の周辺で慣らしておくと警戒心が薄くなる可能性があります。

ご飯を入れた捕獲器を設置

野良猫にとってご飯を食べている瞬間は警戒心が薄くなります。なので、人通りの多い場所ではご飯を食べようとしません。

人通りが少なく、日陰がある安全な場所に設置しましょう。

オススメの時間帯は猫が活発になる深夜から朝方の薄暗い時間が良いとされています。

捕獲器を設置する場所の所有者やご近所の方にも、捕獲器について事前に伝えておくとトラブルになりにくいです

また、捕獲器に自分の連絡先を記載しておくとよいでしょう。

見回って捕獲しているか確認

定期的に捕獲器を確認しましょう。

捕獲していたらキャリーケースへ

捕獲できたらキャリーケースへ移します。

この時、逃げてしまったり、興奮して暴れることで人も猫も怪我をしやすいです

 捕獲した猫がある程度落ち着くまで様子をみて移動させましょう。

捕獲器を設置してすぐに捕獲はできません。時間がかかるので以下に注意です。
・保護したい猫以外が入っていないか。
・入れたご飯が痛んでいないか。
・捕獲器が故障していないか。

野良猫を保護した時にするべきこと

保護したい猫を捕獲したら終わりではありません。

必ずやるべきことがあります。

①保護した後は動物病院へ

保護した猫はすぐ動物病院へ連れて行きましょう。

ノミ・ダニなどの寄生虫がいないか、感染症にかかっていないかなどは見た目では分かりません

保護した猫の健康状態を把握することでお世話にも役に立ちますし、今後の生活で心配なことを獣医師さんへ相談することができるので安心です。

また、すでに猫を飼っている場合は先住猫への感染を予防できます。

②迷い猫・地域猫ではないか確認する

もし、保護した猫が迷い猫だった場合

飼い主さんは必死に猫を探しているはずです。

首輪がなくてもマイクロチップが挿入されている可能性があります。マイクロチップの情報は動物病院や動物愛護センター、自治体の保健所で確認できます。

迷い猫は遺失物扱いなので警察署などに問い合わせたり、SNSで迷い猫情報がないか確認しましょう。

マイクロチップについて

もし、保護した猫が地域猫だった場合

地域猫とは、その地域全体でお世話をしている野良猫のことをいいます。野良猫ですが、避妊・去勢手術のために一度捕獲し、術後にまたリリースしています。

地域猫はさくら猫と呼ばれることもあり、耳の一部がV字にカットされていて、避妊・去勢済みを意味しています。

もし、捕獲してしまった場合はすぐリリースしてあげましょう。

地域猫について

③飼育できる環境を整える

基本的には野良猫を捕獲した方が飼育することになります。

外から内へ環境が変わるのでストレスを与えないために、落ち着ける場所を用意しましょう。

  • 2段以上のケージ
  • 毛布(ケージの中に入れる用と上にかける用)
  • トイレ(猫砂)
  • 食器(ご飯用、水用)
  • ご飯
  • おやつ
  • おもちゃ

まずは最低限必要なものから準備しましょう。

猫それぞれに好みがあるので、生活していく中で買い揃えることをオススメします。

野良猫を発見!でも飼えない・・・

保護したい野良猫がいるけど、家庭の事情や先住猫との相性などの理由で飼育はできない、という場合もあるでしょう。

捕獲したけどそのままリリースもできない。その場合はどうすればいいでしょうか?

猫を保護=飼育できるという認識

捕獲+飼育=保護と考えましょう。基本的に“捕獲した人が飼育(保護)する”という認識です。

『捕獲はしたけど飼育はできないから、動物病院へ引き取ってもらう』などはできません。

保護したい猫の行き先まで決めてから捕獲することをオススメします。

また、飼育できないなら自分で捕獲する前に、自治体の保護団体や保護施設に事情を説明・相談して対応してもらうのも1つの手段です。

どうしても事情があって飼育できない場合には、以下の方法があります。

インターネットで里親を探す

里親募集サイトやSNSで里親を探す方法があります。里親募集サイトもたくさんあるので信頼できるサイトなのか調べてから使いましょう。

しかし、個人同士のやり取りだとトラブルが発生したり、虐待目的で引き取る人がいたりと注意が必要です

譲渡条件をしっかり提示して相手が信頼できる人なのか見極めましょう。

まとめ

野良猫を保護するには①準備、②捕獲して、

捕獲したあとは①動物病院へ、②迷い猫ではないか調べる、③飼育できる環境を整えることが必要です。

保護する側にも責任が伴うので、個人で行うのが難しい場合は自治体の保護団体や保護施設に相談してみましょう

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この記事を書いた人

保護猫おこげと2人暮らし。1匹でも多くの保護猫が安心して暮らせる未来を。
ネコのために働く、病院勤務のライターです。

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